IGEM:Tokyo/2008/recruitment

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iGEM:Tokyo 2009年度のメンバー募集【募集終了】

募集内容

2009年の大会に東京大学からチームを出場させます。そこでチームメンバーを募集したいと思います。


対象: 学部生、または大学院生を募集します。その他の制限は特にありません。生物学をほとんど知らない人でも歓迎です。


興味がある方は、igemtokyo@gmail.comまでお気軽にメールをください。

説明会

2008年10月24日(金)と29日(水)に説明会を行いました。

●10月24日 東京大学 本郷キャンパス  18:20~18:50 (理学部1号館のドトール周辺、18:10集合)
●10月29日 東京大学 駒場キャンパス  12:20~12:50 (1号館前、12:10集合)



iGEMとは ルール


 iGEMはinternational Genetically Engineered Machine略です。



 その名の通り、生物の遺伝子を再プログラムし、ロボットのように好きな作業をさせ、そのアイデアや機能を競う世界的な大会です。毎年11月にMIT(マサチューセッツ工科大学)で開かれる大会(実際には学部生による学会みたいなものです)で作ったものを発表して優秀作品が選ばれます。


 生物をロボットのように扱うと言われてもピンとこない人が多いと思います。生物といっても実際には使いやすさと普及性から大腸菌を使うチームがほとんどです。大腸菌をベースに、他の生物から遺伝子や回路を借りたり、自分で作ったDNAプログラムを導入するというのが主流のやりかたです。しかし、この流れに必ずしも沿う必要はなく、やろうと思えば他の生物で好きなことをやっても問題ありません。実際にそうしてファイナリストになったチームも過去にいます。


 たとえば、大腸菌に光走性を見せるバクテリアから借りた遺伝子を導入して、光があるところだけで目に見える色素を発現するシステムを作り、特定の位置にだけ光を当てることで大腸菌で絵を書けるようにしたチームがいました。また、バクテリアに記憶能力を持たせて計算をさせようとするチームもいました。大腸菌でバイオエネルギーを作ろうとしたしたチームや、さらには菌で血液を作ったり、HIVを撃退するなど、医療に貢献しようとしたチームもいました。このように目的や方法は様々なものがあり、それは各チームが決めることです。逆に言えば、その目的こそが評価を受ける重要なポイントになってきます。

 厳密なルールというのはほとんどありません。ただ、以下ができれば守って欲しい、というかiGEM本部としてはこういう雰囲気にiGEMをしていきたいという心意気です。守らなければ出られないという訳ではありませんが、大会の特徴がわかりやすいので覚えておきましょう。



 1) 学部生(もしくは高校生)を中心としたメンバーでチームを作る。大学院生やそれ以上を主力にしてはならない。

 これは、iGEMが教育を目標とするプログラムでもあることや、実験の世界の現実を知っている大学院生よりもどんなことが可能なのかわからない学部生の想像力を大事にしよう!という理由からなっています。

 2) できるだけ広い専攻/分野の学生を集めること。

 iGEMの基本的なコンセプトの一つとしてabstractionというものがあります。これは、作りたいものがあったらエンジニアがそれの実用的な形を考え、物理学者や化学者が最適な実現方法を見つけ、数学者や情報学者がモデルを作り、生物学者がそれを組み立てるというスペシャリストの力をフルに活かした作業のしかたを推進するものです。実際は、各ステップですべての人がある程度貢献してそのステップを学ぶことが理想ですが、それぞれに専門家がいると心強いです。
 せっかくのチャンス、色々な分野の人の考え方を学び、他分野の人と仲良くなってしまいましょう。

 3) iGEMのフォーマットで組み立てること

 もうひとつ、standardizationというコンセプトがiGEMにはあります。これはそれぞれが作ったDNAパーツを他の人に扱いやすくするためにある形式にして使おうというものです。これにより、DNAを組み合わせるのが非常に簡単になっています。他にも、測定方法をスタンダード化することなど便利なものがあります。

 4) 出来たものはiGEMに提供する

 iGEMは知識やパーツを誰でも使えるようなシステムを志しています。そのため、その年にできたパーツはすべて回収し、次の年のチームにすべて配布します。これによって徐々にパーツ数が増えていき、作ることができるシステムもより複雑なものになっていきます。みなさんもそのプロセスに貢献しましょう。

 5) 実験内容や結果をwikiに載せる

 自分で作ったものを他の人に使ってもらうわけだから、作ったものがなんなのか、またどうやって作ったのかをきちんと記載する必要があります。