ピペッタ管理
ピペッタの校正
- 汚れてきたり精度が低くなってきたり液漏れが生じたりした場合は,修理を頼む前に以下のことを試す
- 参考:エムエス機器ウェブサイト
1)汚染除去
【オートクレーブ】
- 最も一般的な方法にオートクレーブがあります。ダイアモンドチップとピペットマンのパーツの一部分は、121 ºC、20分、0.1 MPaの条件で、オートクレーブにかけることができます。ピペットマンのオートクレーブ可能なパーツは、コネクティングナット、イジェクター、チップホルダー、チップです。ピストンやハンドグリップ部分は、オートクレーブできませんのでご注意ください。なお、オートクレーブによる滅菌効果には限界があり、例えばRNAの不活性化には適しません。
【化学的洗浄】
- ピペットマンを分解し、研究室用に推奨されている洗浄剤入りの超音波洗浄機に完全に浸します。次に、2%ホルムアルデヒドのような殺菌剤に浸け、その後ピペットを水で洗浄し、完全に乾かしてから組み立てます。
【UV照射】
- ピペットの表面の汚染を除去することはできますが、ピペット内部の汚染除去には不適切な方法です。
2)液漏れ,液切れ
原因1:ピストンシールとoリング <多分殆どの原因はこれです
- ・まず、考えられる原因は、ピストンシールとO−リングの摩耗です。ピストンシールとO−リングは長期間のピペット操作によって摩耗し、それによってピペット内部の気密性が悪くなり、液漏れ、液切れが悪いといった症状が現れます。
- ・ピペットマンを分解し、ピストンの先端に付いているピストンシールとO− リングを新しいものと交換してください。なお、交換の際には、ピストンのステンレス部分をアルコールで湿らせた実験室用のティッシュで拭いて洗浄してください。ピストンのステンレス部分に錆び付きがある場合は、ピストンの交換が必要です。ピストン交換後は、容量の微調整が必要となりますので、弊社まで修理を御依頼ください。
- ※ピストンシールとoリングとは,ピペットマンを分解したときピストンの先っぽについてるシールぽいもの(ピストンシール)と黒いゴムのリングぽいもの(oリング)。詳しくは説明書参照
原因2:チップホルダー
- ・ピストンシールとO−リングの次に摩耗するのは、チップホルダーです。チップホルダーの先端は、長期間の使用におけるチップの付け外しによって、徐々に摩耗します。チップホルダーの先端が摩耗すると、チップとの密着性が悪くなり、液漏れ、液切れが悪いといった症状が現れます。
- ・チップホルダーを新しいものと交換してください。
- ※チップホルダーとは,ピペッタのうちチップに指す部分。白くて大きいパーツ。
修理にだすと
- ピストンとかがまだなんとか生きてても交換されちゃったりする(¥5000)
- P10とかのチップホルダの先端が壊れてパーツ(¥3000)交換するだけなのに技術料(¥3400)とられる
- ので,余程壊れてない限り修理に出さないようにしましょう
参考
純正価格
- P-2,10: ¥37,300
- P-20,100,200,1000: ¥31,200
- P-5000: ¥37,300
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