IGEM:Kyoto/about: Difference between revisions
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'''iGEM(アイジェム:the international Genetically Engineered Machine competition)'''は学部学生を主体とした合成生物学の世界大会です。マサチューセッツ工科大学内の生物工学分野における学部学生教育の一環として始まりました。その規模は年々拡大し、現在では世界各国からおよそ190チームが参加するまでになりました。 | |||
iGEMは学部学生の大会ではありますが、そのレベルは高く、特にfainalist(決勝進出チーム)はあと少しで論文を書けるレベルと評する方もいます。 | |||
学生チームは自分たちでたてたテーマにしたがって、夏休みをかけて各々の実験スペースで実験を行います。実験ではBioBrickや新規パーツを用いて生体システムを考案、設計、そして構築し、生きた細胞内で機能させます。また、実験と並行して実験結果などをインターネット(wiki)経由で全世界に発信していきます。そして11月に行われるJamboree(本選)では、英語による口頭発表とポスター発表を行い、wikiの内容を踏まえた厳選な審査の結果、様々な賞が与えられます。 | |||
[[Image:Igem_kyoto_biobrick.png|300px|left|thumb|BioBrick;共通規格の制限酵素認識部位を両末端に待ち、組み合わせが容易な遺伝子パーツ。過去のプロジェクトで作られたパーツを含む様々な遺伝子のパーツが夏の初めに本部から送られてきます。]] | |||
iGEMに参加することで、新たな学術分野である合成生物学の根幹に触れ、絶えず発展しつづける合成生物学の一端を担うことができるはずです。さらには、基本的なDNAワーク、最先端の実験手法、モデリングなど学部学生ではまず得ることができない「生きた経験」を得ることができます。 | |||
==iGEM Jamboreeまでの道のり== | |||
*11月に開催されるiGEMの大会までには色々な活動を行います。 | |||
<!-- **勉強会 | |||
*新メンバーと一緒に過去のファイナリストのプロジェクトの内容をまとめます。--> | |||
'''■テーマ決定<br>''' | |||
*iGEMに参加するチームはまず、各々で自由な実験テーマを設定します。iGEM本部からのテーマに関する規定は構築した遺伝子を生きた細胞内で機能させることのみです。独創性のあるアイデアを持ち寄って、必要な実験、遺伝子や予想できるデータなど、調べてきたことをプレゼンで発表します。 | |||
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'''■実験、wiki作製<br>''' | |||
*夏休みが主に実験期間となります。実験方法、データなどはプロジェクトの説明と共に、審査対象となっているチームのwikiページに全て記載します。 | |||
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'''■"human practice"活動<br>''' | |||
*遺伝子組換えについてどう考えるか?、どんな風に自分たちのプロジェクトを一般の人にわかりやすく説明したらよいか? | |||
**実験だけでなく、「human practice」と呼ばれるこうした活動も大切な活動の一部です。 | |||
**アンケートの実施やインタビュー、ワークショップなどの教育活動というように、毎年チームによって色々な活動が行われます。 | |||
*2010年度はkyotoチームの提案で、日本のiGEMチームと協力して「遺伝子組換え/バイオテクノロジーに関する意識調査」、 | |||
*2011年度は高校生を対象に、iGEM、遺伝子組換え実験について紹介する模擬授業を行いました。 | |||
<!-- 詳しくは[[IGEM:Kyoto/2010/project/humanpractice|2010年度プロジェクトへ]]--> | |||
'''■本番用ポスター、スライドの作成<br>''' | |||
*わかりやすさとインパクトを備えたものをめざして、載せるデータやデザイン、構成について推敲を重ねます。 | |||
*中間発表で、先生方や前年度のメンバーから貴重なアドバイスをいただきます。 | |||
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学部生からの研究体験だけでなく、運営、国際交流といったように、たくさんの貴重な経験を得られるのがiGEMの魅力です! | |||
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Revision as of 10:40, 27 December 2012
iGEMとは?
iGEM(アイジェム:the international Genetically Engineered Machine competition)は学部学生を主体とした合成生物学の世界大会です。マサチューセッツ工科大学内の生物工学分野における学部学生教育の一環として始まりました。その規模は年々拡大し、現在では世界各国からおよそ190チームが参加するまでになりました。
iGEMは学部学生の大会ではありますが、そのレベルは高く、特にfainalist(決勝進出チーム)はあと少しで論文を書けるレベルと評する方もいます。
学生チームは自分たちでたてたテーマにしたがって、夏休みをかけて各々の実験スペースで実験を行います。実験ではBioBrickや新規パーツを用いて生体システムを考案、設計、そして構築し、生きた細胞内で機能させます。また、実験と並行して実験結果などをインターネット(wiki)経由で全世界に発信していきます。そして11月に行われるJamboree(本選)では、英語による口頭発表とポスター発表を行い、wikiの内容を踏まえた厳選な審査の結果、様々な賞が与えられます。
iGEMに参加することで、新たな学術分野である合成生物学の根幹に触れ、絶えず発展しつづける合成生物学の一端を担うことができるはずです。さらには、基本的なDNAワーク、最先端の実験手法、モデリングなど学部学生ではまず得ることができない「生きた経験」を得ることができます。
iGEM Jamboreeまでの道のり
- 11月に開催されるiGEMの大会までには色々な活動を行います。
■テーマ決定
- iGEMに参加するチームはまず、各々で自由な実験テーマを設定します。iGEM本部からのテーマに関する規定は構築した遺伝子を生きた細胞内で機能させることのみです。独創性のあるアイデアを持ち寄って、必要な実験、遺伝子や予想できるデータなど、調べてきたことをプレゼンで発表します。
■実験、wiki作製
- 夏休みが主に実験期間となります。実験方法、データなどはプロジェクトの説明と共に、審査対象となっているチームのwikiページに全て記載します。
■"human practice"活動
- 遺伝子組換えについてどう考えるか?、どんな風に自分たちのプロジェクトを一般の人にわかりやすく説明したらよいか?
- 実験だけでなく、「human practice」と呼ばれるこうした活動も大切な活動の一部です。
- アンケートの実施やインタビュー、ワークショップなどの教育活動というように、毎年チームによって色々な活動が行われます。
- 2010年度はkyotoチームの提案で、日本のiGEMチームと協力して「遺伝子組換え/バイオテクノロジーに関する意識調査」、
- 2011年度は高校生を対象に、iGEM、遺伝子組換え実験について紹介する模擬授業を行いました。
■本番用ポスター、スライドの作成
- わかりやすさとインパクトを備えたものをめざして、載せるデータやデザイン、構成について推敲を重ねます。
- 中間発表で、先生方や前年度のメンバーから貴重なアドバイスをいただきます。
学部生からの研究体験だけでなく、運営、国際交流といったように、たくさんの貴重な経験を得られるのがiGEMの魅力です!