Biomod/2012/TeamJapan/Sendai/Results/Electrophoresis: Difference between revisions
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精製した結果field DNA origamiに悪影響が出るとも限らないので、その点も確認する。<br/> | 精製した結果field DNA origamiに悪影響が出るとも限らないので、その点も確認する。<br/> | ||
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②-1 PEG(ポリエチレングリコール)沈殿 | ②-1 PEG(ポリエチレングリコール)沈殿<br/> | ||
水溶性のポリエーテルであるポリエチレングリコール(PEG)を用いたDNAの沈殿法であり、高分子量のDNAを優先的に沈殿させ(100bp以下)のDNAの除去が可能である。<br/> | 水溶性のポリエーテルであるポリエチレングリコール(PEG)を用いたDNAの沈殿法であり、高分子量のDNAを優先的に沈殿させ(100bp以下)のDNAの除去が可能である。<br/> | ||
<精製手順> | <精製手順> | ||
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2.遠心後、上澄み液を取り除く。<br/> | 2.遠心後、上澄み液を取り除く。<br/> | ||
3.10×TAE Mg<sup>2+</sup>を8μL加えてピペッティングを行う。<br/> | 3.10×TAE Mg<sup>2+</sup>を8μL加えてピペッティングを行う。<br/> | ||
②-2 エタノール沈殿 | <br/> | ||
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エタノール(EtOH)は常温で水と任意の比率で混合できるが、DNAは溶解させない。ゆえにDNA溶液にエタノールを加えると、すでに溶けていたDNAはエタノールに溶けないため、次第に析出する。<br/> | エタノール(EtOH)は常温で水と任意の比率で混合できるが、DNAは溶解させない。ゆえにDNA溶液にエタノールを加えると、すでに溶けていたDNAはエタノールに溶けないため、次第に析出する。<br/> | ||
しかしながら、DNAは負極性を持つため塩化ナトリウム溶液を加え、DNAを中和した後エタノールを加え、沈殿させる。<br/> | |||
<精製手順><br/> | |||
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! style="background:#efefef;" | エタノール沈殿 溶液 | |||
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| NaCl(5M) 10μL | |||
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| ステイプル(field)② 90μL | |||
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|計 100μL | |||
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1.サンプルに対し、0.1MになるようにNaClを加え、エタノール沈殿 溶液を作成する。15分ほど置く。<br/> | |||
2.サンプル量の2倍の冷凍エタノールを加える。<br/> | |||
3.4°C,15.000rpmの条件で20分遠心をかける。<br/> | |||
4.上清を取り、70%エタノールを加え、やさしく混ぜる。<br/> | |||
5.4°C,15.000rpmの条件で再度10分遠心にかける。<br/> | |||
6.エタノールを乾かす。<br/> | |||
7.同量以下のbuffer(1×TAE Mg<sup>2+</sup>)で戻す。<br/> | |||
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③引っ付けるためにどのような脂質を用いるか決める。 | ③引っ付けるためにどのような脂質を用いるか決める。 | ||
④加える脂質のパラメータを決める。用いるDNAに対しての濃度の決定。 | ④加える脂質のパラメータを決める。用いるDNAに対しての濃度の決定。 | ||
⑤脂質を加えて引っ付くかどうかを確認する。 | ⑤脂質を加えて引っ付くかどうかを確認する。 |
Revision as of 19:44, 16 August 2012
<実験>
STAGE1目的:脂質でDNAオリガミが引っ付くかの確認
①BIOMOD2011のフィールドおよび2D robotを製作する。
昨年BIOMODで用いたDNAorigamiのレースフィールドおよびロボット本体であった三角柱を作成する。
参考[1]
実験条件
ステイプル(field)① | ステイプル(field)② |
---|---|
フィールドステイプル222本 各1μL | M13(84nM) 4.8μL |
mQ 33μL | 10×TAE Mg2+ 10μL |
ステイプル(field)① 10μL | |
mQ 75.2μL | |
計 250μL | 計 100μL |
ステイプル(field)②を95°C~25°Cまで1°C2分の条件でサーマルサイクラーにかけ、アニーリングを行う。
ステイプル(2D robot)① | ステイプル(2D robot)② |
---|---|
2D robotステイプル33本 各1μL | M13(84nM) 10μL |
mQ 92μL | 5×TAE Mg2+ 20μL |
ステイプル(2D robot)① 10μL | |
mQ 60μL | |
計 125μL | 計 100μL |
フィールドステイプルと同様、95°C~25°Cまで1°C2分の条件でサーマルサイクラーにかけ、アニーリングを行う。
これらを高速AFMにより観察した結果が以下Figure1.1 Figure1.2である。
field DNA origamiはかなりの数が作成できていることが確認できた。しかしながら2D robotは複数の欠片が生成できただけで目的の形は観察されなかった。この欠片は丸い形をしており、多数のステイプルがアグリゲーションしていると思われる。
よって以下の実験はfield DNA origami を用いて進める。
②DNAオリガミの精製を行う。(PEG沈、エタ沈)
Field DNA origamiの作成はできたが、溶液中には余分なステイプルが多々入っており、これらが脂質を加えた際、悪影響を及ぼす可能性も挙げられる。
ゆえに、アニーリングを完了したステイプル(field)②の溶液をPEG沈殿、エタノール沈殿を行い生成する。
精製した結果field DNA origamiに悪影響が出るとも限らないので、その点も確認する。
②-1 PEG(ポリエチレングリコール)沈殿
水溶性のポリエーテルであるポリエチレングリコール(PEG)を用いたDNAの沈殿法であり、高分子量のDNAを優先的に沈殿させ(100bp以下)のDNAの除去が可能である。
<精製手順>
PEG沈殿 溶液 |
---|
50% ポリエチレングリコール 6μL |
ステイプル(field)② 10μL |
mQ 13.7μL |
MgCl2(1M) 0.3μL |
計 30μL |
1.PEG沈殿溶液を遠心機に25°C 16.1rcfの条件で10分かける。
2.遠心後、上澄み液を取り除く。
3.10×TAE Mg2+を8μL加えてピペッティングを行う。
②-2 エタノール沈殿
エタノール(EtOH)は常温で水と任意の比率で混合できるが、DNAは溶解させない。ゆえにDNA溶液にエタノールを加えると、すでに溶けていたDNAはエタノールに溶けないため、次第に析出する。
しかしながら、DNAは負極性を持つため塩化ナトリウム溶液を加え、DNAを中和した後エタノールを加え、沈殿させる。
<精製手順>
エタノール沈殿 溶液 |
---|
NaCl(5M) 10μL |
ステイプル(field)② 90μL |
計 100μL |
1.サンプルに対し、0.1MになるようにNaClを加え、エタノール沈殿 溶液を作成する。15分ほど置く。
2.サンプル量の2倍の冷凍エタノールを加える。
3.4°C,15.000rpmの条件で20分遠心をかける。
4.上清を取り、70%エタノールを加え、やさしく混ぜる。
5.4°C,15.000rpmの条件で再度10分遠心にかける。
6.エタノールを乾かす。
7.同量以下のbuffer(1×TAE Mg2+)で戻す。
③引っ付けるためにどのような脂質を用いるか決める。
④加える脂質のパラメータを決める。用いるDNAに対しての濃度の決定。
⑤脂質を加えて引っ付くかどうかを確認する。